こんにちは!まんたです。
戦車模型専門の雑誌といえばアーマーモデリングですよね。
普段戦車ばかり作っている僕にとってとても親しみ深い雑誌ですが、今回はそんなアーマーモデリングのレビューをしていきます。
久々のガルパン特集

初めての模型誌レビュー、今回ご紹介するのはアーマーモデリング2019年8月号。
ガルパン最終章第二話に合わせたガルパン特集号で、表紙のキュートなイラストが新鮮な印象です。
それでは面白かった記事を少しご紹介していきます。
モデラーインタビュー「ガルパンは戦車模型のフリをするな。」
プロモデラーの竹内邦之さん、内藤あんもさん、ガルパン声優でありモデラ―でもある中村桜のお三方による、ガルパン模型についてのインタビュー記事です。
リアル派モデラ―、ガルパンモデラ―、そして声優兼モデラ―というそれぞれに違う視点から見た”ガルパンらしさとは何か”について色々と話されていて、ガルパンと戦車模型はどういう関係性を持つのかということをよく考えさせられるインタビューでした。
特に、同記事内にあったローガン梅本さんのコメントが面白かったので少し引用させていただいきます。
「もし戦車道のような部活が実在したらどうだろう。その車輌は部活で何年も代々使い込まれている。従ってよく触る部分の塗装は摩耗、ところどころ剥離して、それを補修した後は色が微妙に違っているはずだ。」
月刊アーマーモデリング2019年8月号より
ガルパンに登場する戦車はあくまでアニメに登場するキャラクターと捉えられ、模型を作る時もスケールモデルとしてのリアリティを除き、いかに劇中らしく仕上げられるかということに焦点が当てられているように思います。
そう考えると、キャラクターモデルとしてのガルパン模型とスケールモデルとしての戦車模型は同じようで全く違う存在になっていて、それぞれに違った楽しみ方があるのではないでしょうか。
本物らしさを追求するというスケールモデルの楽しみ方から、アニメやゲームなど、様々な媒体によって新たな楽しみ方が開拓されていくのは見ていて楽しいですね。
「AFVモデラ―の本気!!リアルウェザリングガルパン」
こちらの記事ではPOOH熊谷氏が連載で長い間製作してきたフルスクラッチビルドのARL-44を平井真(ひらりん)氏が塗装、仕上げを行ってめでたく完成となりました。
これまで長い事連載してこだわって製作してきたのに仕上げが微妙だったら萎えるな、なんて考えていましたが、安定して素晴らしい作品を発表されている平井氏が仕上げをされ、文句なしの出来になっていました。
仕上げ途中の写真を交えたハウツーや、被弾痕の表現方法もとても参考になります。
「知っているようで知らないボカージュのこと」
ボカージュはAFVモデラ―であれば名前だけは知っているという方が多いと思いますが、具体的にどういうものかを知っている方は少ないでしょう。
こちらの記事ではそのボカージュについて、イラストや写真を交えながらとても詳しく解説しています。
ボカージュの構造から時代背景、戦争ではどういう役割を果たしたのかがびっしりと書かれ、かなり読み応えがあります。
今回のボカージュのような戦場での特殊な地形がどういうもので、それが戦車にどう影響を及ぼすのかという部分は普段あまり考えないことではありますが、ダイオラマを製作する方はもちろん、単品作品を製作する方でもこういった特集は大いに役立つのではないでしょうか。
最後に
以上、面白かった記事を少しご紹介させていただきました。
アーマーモデリング2019年8月号、面白かったです。
ガルパン特集というと本編の紹介や劇中再現の作例中心の記事が多いイメージがありましたが、今回の特集ではガルパン模型をどう楽しむかという考察や、そこから派生した実践的なハウツーも多く盛り込まれ、ガルパンに興味がない方にもおすすめできる内容になっていました。
2018年あたりまでのアーマーモデリングは内容にマンネリを感じつつあり、全く読まなくなっていたのですが、ライターの吉岡和哉氏がアーマーモデリングのアドバイザーに就任されてから随分と誌面の雰囲気が変わり、とても読み応えのある雑誌になったと感じます。
今後も面白い特集をバンバン出していって欲しいですね。
それでは今回はこの辺で。
最後まで閲覧していただきありがとうございました。