こんにちは!
アーマーモデリング2020年3月号、ヤークトパンター作例番外編その2ということで、今回は基本塗装の工程をご紹介していきます。
塗装の工程は誌面にちょこっと載っていましたが、実はかなり手間をかけていました。
基本塗装

タミヤアクリルをそれぞれ迷彩色に調色して、水で1:1に希釈して塗装しました。
ここであえて迷彩の専用色を使わないのは、タミヤアクリルの迷彩色は全てつや消しになっていて、これが後の油彩を使った工程に支障が出るからです。
毎回色の調整に苦労しますが、ここだけはこだわってつや有り塗料を使っています。
水性アクリルのつや有り迷彩カラー、いつか出してほしいですね。
マーキング

おなじみドイツ軍のマーキングは、ファインモールドのステンシルセットを使って再現。
タミヤアクリルのブラックを塗装した後、

ステンシルを変えてホワイトを塗装。

そしてこんな感じに。
デカールを使った方が楽ではありますが、過去作で剥がれたり割れたりを散々経験しているので、いつまでも完成時のクオリティを保ちたいのであれば塗装で再現した方が確実だと思います。
ちなみに今回のヤークトパンター以外にも、

フェルディナントや、


ソミュアS35(ドイツ軍仕様)などのマーキングもファインモールドのステンシルを使って行っています。
チッピング
さて、基本塗装も済んだのでここからチッピングです。

水を含ませた筆で塗装を剥がしていきます。
明るい迷彩だとレッドプライマーの下地塗装がよく映えますね。

被弾痕の周囲や、

側面のひっかき傷などにはケガキ針を使用。
この細い傷がするする描けるのもヘアスプレー技法の良いところです。

最終的にこんな感じに仕上がりました。
チッピングはつい楽しくなってやり過ぎてしまうことがありますが、あまりボロボロにしすぎると逆にリアリティが損なわれるので、ちょっと物足りないかな?くらいでやめておくのが丁度良かったりします。

ちなみに、このヘアスプレー技法の使い方は「ヘアスプレーを使ったチッピング技法のご紹介」の方で詳しく紹介しているので、こちらもぜひご覧ください。
部分塗装

最後にファレホ筆塗りでOVMを部分塗装して、基本塗装の工程は終了です。
この時点でもそこそこ見応えのある作品になってきていますが、ここからが本番です。
それでは今回はこの辺で。
最後まで閲覧していただきありがとうございます。
また次回お会いしましょう。