完成品置き場

完成写真 「ドラゴン 1/35 ”ディッカーマックス“」

2018年 10月完成

一風変わったドイツの自走砲、ディッカーマックスです。

正面から見るとオープントップには見えないのが面白いですね。

使用キット


この作品を製作していく上でのテーマは「埃」「泥」「錆」でした。

僕のそれまでの作品では、前作のスーパーパーシングなどのように、錆と埃に注力した仕上げが主でした。

そこで、今作では今まで培ってきた錆と埃表現をより発展させつつ、新たな要素「泥」を加えてみたくなったのです。


戦車の、どんな地形でも難なく走破してしまうたくましい姿を泥ウェザリングによって表現したかったのです。

また、泥ウェザリングと同様に、錆、埃も戦場を駆け巡る兵器にとって無くてはならない要素。

箇所によって複雑に織り交ぜつつ、より満足度のある仕上げにしたい、そんな思いで製作していきました。

ここから、それぞれのテーマについてより具体的に紹介していきます。

泥ウェザリング

今までの僕が行ってきたウェザリングで試したことが無いものは、ずばり「泥」でした。


それも、ぺしゃぺしゃとした泥ではなく、立体感のある、まさにドロドロという表現がぴったりな泥です。

新しい仕上げを求め、足回りにドロドロの泥ウェザリングを施すことに決めたのです。

使用したのはウェザリングカラーサンディウォッシュ、ウェザリングペーストマッドブラウン、マッドホワイト、そしてリアルサンドです。


下地として、全体にサンディウォッシュでのウォッシングを行い、その上からマッドホワイト、ブラウンを塗りました。


四号戦車の足回りは車体側面がかなり見えてしまうので、そこをどう表現するかというところに悩みましたが、今回は基本塗装をしっかりと残し、メリハリを強めた仕上げにしました。

結果として、なかなか良いアクセントになってくれたと思います。

また、要所要所でウェザリングペーストに砂(リアルサンド)を添加し、立体感のある泥も演出することができました。

ウェザリングペーストでの泥ウェザリングは、今回はこのような仕上げにしましたが、まだまだ研究、改良の余地があります。

今後もどんどん試して、最高の泥ウェザリングを作っていきたいです。

埃ウェザリング

作品のリアリティを高めるために無くてはならないウェザリング、それは「埃」です。

これまで製作してきた作品も、より良い埃ウェザリングにするためにはどうすればいいのかを常々考えていました。

戦闘室右側面の泥跳ねは、何かしらのアクシデントがあったことを表しています。

今までの作品はその練習台と考えるのがいいかもしれませんが、それはこのディッカーマックスにおいても同様です。

僕の中での「埃哲学」をより確かなものにするために、今までの技術を踏襲しながらも、新しい切り口を探し求めていました。


使用したのはウェザリングカラーサンディウォッシュのみです。

この塗料も、ペーストと同じくかなりの可能性を秘めています。


この塗料をどう使えば暗めのジャーマングレーに上手くマッチしてくれるか、それを第一に考えながら挑んでいきました。

結果的に、前作のスーパーパーシングと同様、埃ウェザリングの新たな切り口を見つけられた気がします。

シビアな表現の連続になる埃ウェザリングですが、同時に、探求心をくすぐるとても楽しい工程でもあります。

錆表現

この作品を見てすぐに気づくと思いますが、とても錆びています。

前作のスーパーパーシングである程度の成功を収めた錆表現をより良いものにしていくために、今作でも錆をかなり強めに施しました。

使用したのは油絵具のバーントアンバー。

これを全体のエッジにドライブラシしたり、チッピングした部分から滲むようにピンウォッシュをするなどして、どんどんと錆びた戦車を作り上げていきました。

特に、乗員が乗り降りで触れるような箇所を重点的に錆びさせ、そうでない箇所はやや控えながらも、見栄え重視で錆びさせていきました。

最終的な仕上がりを見ると、ジャーマングレーと埃が生むコントラストとはまた違ったベクトルのコントラストが生まれ、車両の全体的な深みを増すことができました。

実際にここまで錆びたかと考えると微妙なところですが、歴戦の車両らしくするためには、これは効果的だと感じました。

前作からより進化した錆表現にすることができ、とても満足です。

最後に

そんなこんなで、ディッカーマックスでした。

このなんとも言えない独特な形が魅力的ですね~。

キットとしてはある程度の組みやすさで、あれ?と思う部分もありますが、いいキットだと思います。

あまり他の人が作らない車両を作ると、自分でも新鮮味を感じて面白いものですね。

余談ですが、この車両は以前ハマっていたゲーム「World of Tanks Blitz」で初めて購入した課金戦車でもありました。

そんな思い出の車両でもあったので、いつか作るいつか作る、と思いながら、今回ようやく作ることができました。

ゲームでの愛車が手元にあるというのは何とも言えない感覚ですね。

今後も思い出の車両を形として残していきたいです。

最後まで閲覧していただきありがとうございました。

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