完成品置き場

完成写真 「アミュージングホビー 1/35 ”ヤークトパンサーⅡ”」

2018年4月完成

架空駆逐戦車、ヤークトパンターⅡです。

ヤークトパンターといいつつ、そのシルエットは本来のヤークトパンターとは似て非なるもので、中々個性的な見た目をしている車輌です。

比較的小柄な車体に長大な12.8cmを載せた姿はとても勇ましく、いかにも無理がありそうですね。

某スマホ戦車ゲームでもお世話になりました。すばしっこいくせに高火力なので、結構面倒くさいやつです。

使用キット

  • アミュージングホビー 1/35 ヤークトパンサーⅡ
  • その他ジャンクパーツより装備品等

この作品でのテーマは「末期感」「連結履帯の仕上げ」「埃」「錆」でした。

この4つのテーマを主軸に、当時ウェザリング技法などもよくわからないなりに、より良い仕上がりを求めて頑張っていました。

この作品を製作する上で一番厄介だったのはキット付属の連結可動式履帯です。

全てのウェザリングを油彩塗料で完結するという僕の製作スタイルに、プラを侵す性質に非常に弱い連結可動履帯をどう汚していけばいいのか当時とても悩みました。

そこで、アルコール落としを用いた埃表現に加えウェザリングカラー各色によるスパッタリングなどを行い、ある程度の着地点を見つけることができました。

また、履帯は車体と違ってプライマー塗装すら塗られないので、ほんの数日で錆びていってしまうそうです。

なので、この作品では目一杯汚せないかわりに、サビサビの履帯にしてみるという挑戦をしました。

中々面白い仕上がりにはなったと思います。

全体のウェザリングは、ウェザリングカラー各色を使用しました。

使い方を熟知すれば、ピグメントに勝るとも劣らない仕上がりにできる上に、指で触れても取れることが無いのが大きな魅力です。

始めにサンディウォッシュ、グレイッシュブラウン、マルチグレーを用いた埃表現を行い、ステインブラウン、グランドブラウンなどで錆表現。

この工程を行きつ戻りつして仕上げました。

チッピングはラッカー塗料筆塗りで行っています。

この作品の製作当時は筆塗りによるチッピングが主流でしたが、いまいち仕上がりに満足していませんでした。

なので、もっと上手くチップを描くためにこの作品でも練習のつもりで進めていきました。

末期感の強調として、より第二次大戦末期の慌ただしさ、緊迫した状況をイメージさせるため、OVMはあえてラックに装着させずに、全体に散りばめました。

実際あったかどうかはあやしいところですが、当時の状況をイメージさせる記号としてはこの表現は効果的だと感じました。

OVMの木部塗装にはタミヤエナメルのデザートイエローを塗った上に、同じくタミヤエナメルのクリヤーオレンジでニスの質感を再現しました。

クリヤーオレンジはあえてムラを残すことで、木のなんとも言えない質感を表現しています。

ハンマーやジャッキなどの金属にはMrカラーのメタルカラーダークアイアンを筆塗りし、綿棒などで擦って金属光沢を出しました。

メタルカラーシリーズはAFV模型ではかなり使える塗料なので、一つ持っておくと便利です。

車体側面に計三つ取り付けられたシュルツェンですが、この作品では遺棄車両からもらったという妄想の元、それぞれ違う色や劣化具合で仕上げています。

特にこの一番汚いシュルツェン(上の画像)は、ラッカー塗料で適当にまだらに塗った後、油彩のブラウン系にてスポンジチッピングを行い、ウェザリングカラー各色で錆、埃の表現をかなり強めに行っています。

こういった取り外しが可能なパーツは、あえて付けたり外したり、全く違う色を持ってくることによって、見る人にその車輌のストーリーを想起させることが安易にできると言えるでしょう。

戦闘室左側面には、真っ二つに割れた火炎瓶を置き、危機一髪、不発に終わり運よく生き残ってはいるものの、敵歩兵と隣り合わせで戦っているという、いつやられるか分からない超緊迫した状況を思い起こさせています。

後部に付けたバケツの塗装はメタルカラーのアイアンを筆塗りしています。

全体にまんべんなく施した錆、埃表現は、ベルリン戦当時のドイツの資源不足からなる装甲の質の低下や、戦闘の激しさを想起させるようにしています。

また、どんなに汚くなっても最後まで戦い抜く、そんな意志の強さを表しています。

基本塗装はラッカー塗料で行いました。

プライマー色をエアブラシで塗り、迷彩色のダークイエローを筆塗りしました。

大戦末期の車輛といえば、この2色迷彩のイメージが強いですね。

中々かっこよく塗れました。

エンジンデッキ、戦闘室上面は埃、錆、オイル汚れをまんべんなく施し、より車輛の置かれた状況や、使用感がわかりやすいように意識しました。

兵器として最前線で戦いながらも、物体としては段々と朽ちていく。

そんな無常感も感じていただけたらうれしいです。

この数色によるまだらなウェザリングは、前作であるIS-3 Defenderで初挑戦し、ある程度の成功を収めたものです。

より深みのある汚れを出すために、今作でも同じウェザリングを施しました。

結果、2回目の挑戦もある程度の成功をおさめ、少し技術の向上ができたように思います。

塗装の仕上げは、油彩塗料の伸びがいいという特性を存分に発揮できるよう、光沢仕上げにしています。

ヌメッとした不気味な光沢が、兵器としての存在感を放っています。


ヤークトパンターⅡでした。

ちなみに、タイトルで”ヤークトパンサー”と書きつつ、本文では”ヤークトパンター”と呼んでいるのは、タイトルはメーカー表記に従っているからです。

僕的にはパンターの方がなじみ深いので、本文ではパンター、という風にしています。

冒頭にて、ゲームでもお世話になったと言いましたが、当時一緒にゲームをしていた友人との間ではこの車輛のあだ名は「ヤクパンツ」でした。…呼びやすくて良いですよ。

この車輛だけでなく大戦末期車輌は大好きなので、まだまだ製作意欲は尽きません。

最後まで閲覧していただきありがとうございました。

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