こんにちは!
9月13日、ついに大阪で開催された関西AFVの会2020に行ってきました!
コロナ禍で他の模型イベントが軒並み中止になる中、今回関西AFVの会が開催されることとなりました。
開催に際して色々な調整が必要だったことは想像に難くないですが、トラブルも無く無事開催されることになって嬉しいです。
レポート
それではここから簡単なレポートを。

こちらが今回の会場、愛日会館です。
地下鉄本町駅から徒歩5分ほど。
ぱっと見のイメージは公民館という感じでした。
今回は2階と3階の2部屋を使っての開催で、アルコール消毒などの感染症対策もバッチリされていました。
…実はこの前日、なぜか全く寝付けず一睡もできないままの参加となりました。
朝からふらふら状態でしたが、年に一度のイベント。何とか気張ります。

こちらは3階の会場。
3階には単品作品、2階には情景作品を展示することになっていて、かなり広々としている印象です。
人の数も作品の数も多すぎず少なすぎず、本当に丁度いい感じでした。
今後の展示会もこんな感じで、2部屋くらい使って開催してほしくなりますね。

今回持ってきた作品達。
作りかけのARL44と、AM作例のヤークトパンターにM3リー。
そして右下に小さく載っているのは以前モデラー仲間さんからいただいた1/700ストライカーです。
アップの写真は無いですが、めちゃくちゃ小さくて細かいです。
以前製作した名刺も今回ようやく日の目を見ることになり、なんだかうれしいですね。
作品紹介
それではここからざっと作品紹介。


吉岡模型教室の生徒でもあり、AM誌などで作例を発表しているみやびさんの作品。
考証、ウェザリング共にハイレベルな作風が特徴的ですが、生で見ると情報の多さがとても印象的です。
どちらもジャーマングレー単色というチョイスが渋いですね。

こちらはフォロワーさんのタミヤAMX-13。
オンラインゲーム、ワールドオブタンクスのゲーム内での塗装を再現している作品で、彩度高めの塗装を手慣れたウェザリングで見事に落ち着かせています。
たまにはゲーム仕様も作ってみたいですね。

吉岡模型教室の生徒さんの作品。
タミヤの最新キット、KV-1を丁寧に仕上げています。
仕上げのウェザリングは一見地味に見えますが、隅のホコリ汚れや履帯の摩耗表現など、ポイントはしっかり押さえて仕上げられていて、技量の高さや練習量が伺えます。
それにしても、KVって意外とデカいんですね。
ティーガーと並べてもいい勝負になりそうです。

メルカバ戦車。
吉岡和哉さんのメルカバ作例に触発されて製作されたとのことで、全体的な雰囲気が似ています。
が、やはり同じように仕上げても個人のクセや好みが出るようで、この作品もただのコピーではなく、作者さんらしさを感じる仕上げになっています。
全体的にとても丁寧に仕上げていて見入ってしまいました。

こちらも吉岡模型教室の生徒さんの作品。
タミヤの古いT-34を使った作品ですが、工作と仕上げのお陰で、今の目で見ても決して見劣りしない出来に感じます。
作りの甘さもキットの古さも結局は作り手次第でどうにでもなることを痛感させられた良作でした。

タミヤの38(t)。
女性モデラーさんの作品です。
ジャーマングレーの塗装は人によってかなり印象が違ったりしますが、この作品はそれが顕著。
グレーというよりは水色に近い塗装で仕上げています。
最近は塗料の考証もかなり進み、実車同様の色に塗ることも簡単になってきましたが、あえてそのイメージから外れた色で塗ってみるのも面白いですね。
スミ入れとホコリウェザリングの使い分けも素晴らしいです。

砲塔のサーチライトが怪しく光るt-80。
さりげない光り方なので素通りしかけたのですが、よく見るとしっかり光っています。
ウェザリングはスミ入れなどのみで最低限にとどめているので、作者さんの見せたいであろう電飾部分が際立っています。
あれもこれもと要素を入れ過ぎるとかえってちぐはぐな作品になりかねないですからね。
勉強になります。

R35のバリエーション車両。
元が同じR35なので、並べて見ると面白いです。
どれも他国がフランスから購入?して改造した姿のようですね。

キットのボックスアートの迷彩を再現したヤークトパンタ―Ⅱ。
独特な冬季迷彩なんですが、何かモチーフがあったりするんでしょうか。
好きな車両ではあるもののあまり作例を見ないので、今回出品してあるのが見れて嬉しかったです。

AMライター、内藤あんもさんの作例の4号戦車。
あんもさんらしさがビシビシ出ている作品です。
汚しが控え目な分、細かなディテールをしっかりと確認することができます。
僕もたまには工作に集中して汚しはあっさり、みたいな作品を作ってみるのもいいかもしれないですね。
普段は全くの逆なので。

1/72のヘッツァー兄弟。
対空砲、火炎放射型、自走砲型。
72は普段作らないのでサイズ感があまりわかなかったのですが、案外大きいですね。
細かなディテールアップと彩度の高い塗装がとても効果的に見えます。

一時期話題になったルビコンモデルズの1/56戦車。
小ぶりなサイズながら、ディテールは細かいところまでしっかり入っている印象です。
タミヤ1/48シリーズとスケールが似通ってはいますが、あえて48ではなく1/56スケールにする意図が何かあったんでしょうか。

毎年関西AFVに出品している片上さんの作品。
今回も素晴らしいクオリティです。

小さな車両の中にも独自の世界観が詰め込まれ、フィギュアが無くとも作品からストーリー性を感じます。
要素を足しすぎると途端にうるさい印象になってしまうんですが、その辺りの調整が絶妙です。

AMアドバイザー、吉岡和哉さんの最新作例、SU-85。
前日に発売されたAM最新号に載っていて衝撃を受けましたが、まさか次の日に生で見られるとは。

実はまだ未完成らしいのですが、この時点でもものすごい存在感があります。
吉岡さんの久しぶりの作例、眼福でした。

こちらはフォロワーさんのAMX-13/90。
AMX13のこじんまりとしたスタイルがとても好きで、作品を見るとなんだか作りたくなってきます。
タミヤのキットをサクッと作るのもアリかもですね。

こちらもフォロワーさんの作品。
ライフィールドモデルのフルインテリアシャーマンをカットモデルにしています。
作者さんは10代。驚きです。
外装はウェザリングでしっかりと仕上げつつ、内装は汚し控え目できれいに仕上げられているので、内部の構造や造形が分かりやすいです。
在庫のフルインテリアティーガーをどう作ろうか悩んでいましたが、あまり汚さずに仕上げるのもアリですね。
最後に
以上、関西AFVの会2020、単品作品のご紹介でした。
今回は以前にも増して若手のモデラーさんが多い印象です。
去年初めて参加した東京AFVの会2019でも若手の割合が多く感じましたが、若手でも熱心なモデラーが増えてきているということでしょうか。
色んな世代の方との交流ができるのも、模型という趣味ならでは。
今回も色んな方々と楽しくお話しさせていただきました。
それでは今回はこの辺で。
次回は情景部門のご紹介です。
最後まで閲覧していただきありがとうございます。
ではまた来週。