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Mr.ウェザリングカラーの容器はなぜあの形なの?理由と注意点を解説!

Mr.ウェザリングカラーの容器って、なぜあのタイプなのか気になりますよね。

他のウェザリング塗料とは違った、口の狭い四角い瓶。塗料が取り出しにくいこともよくあります。

これは発売元のGSIクレオスが販売している接着剤の容器と全く同じ形状ですが、なぜあえて接着剤と同じタイプの容器にしているのでしょか。

理由は「乾燥」にあった!

その大きな理由は「乾燥」にあります。

ウェザリングカラーを保存する容器を選定するにあたり、一番空気に触れない構造をしていたのがこの四角いタイプの容器だったそうです。

ウェザリングカラーは性質的には油絵の具の親戚と言える油彩系の塗料で、その大きな特徴は、「酸化重合」と呼ばれる化学反応によって塗料が定着する点にあります。

ウェザリングカラーは空気と触れることで化学反応を起こし、どんどん固まっていくのです。

なので、口の広い容器だと蓋を開けるたびに化学反応が進みやすくなり、塗料が乾燥します。

そして塗料の乾燥が進むと、ぼそぼそとした塊ができてしまい使い物にならなくなってしまいます。

なので、塗料がなるべく空気に触れないようにするためにあえて接着剤と同じタイプの容器を選んでいるのです。

少し塗料の取り出しにくさを感じるかもしれませんが、最後までしっかり使い切る為にも、容器はそのままでお使いください。

ちなみに僕はほとんどのウェザリングカラーを、口が広い容器に移し替えてしまいました。

こうすることで塗料が取り出しやすくなりますが、同時に乾燥を早めてしまいます。

塗料を移し替える際は、劣化を早めることを踏まえてご検討ください。

溶剤は捨ててもいいの?

ウェザリングカラーの使い方でたまに見かけるのが、「溶剤を取り除いて捨ててしまう」ことですが、これは絶対にしないでください

ウェザリングカラーは長く放置しておくと溶剤と塗料が分離して、塗料だけを取り出すことができるようになります。

塗料そのものの方が色が濃くて使い勝手がいいので、僕もよく沈殿したものを取り出して使っています。

「それなら、下の塗料だけ残して溶剤は捨ててもいいんじゃないの?」と感じる方もいるかもしれませんが、実はNGなんです。

ウェザリングカラーは上記の通り化学反応で乾燥が進み、固まっていきます。

そして分離した溶剤はその化学反応を抑える効果があり、いわば保存液のような役割も果たしています。

その溶剤を取り除いて塗料だけの状態になると、乾燥がどんどんと進み、劣化がかなり早まってしまいます。

僕も一度やってしまいましたが、本当にすぐにダメになります。

ウェザリングカラーは溶剤と口の狭い容器を組み合わせて、長く品質を保つようにできているのでしょう。

ちなみに、「ウェザリングカラー専用薄め液」と「ウェザリングカラーの分離した溶剤」は性質が違い、薄め液で溶剤の代用はできません

くれぐれも溶剤は捨てないようにご注意ください。

まとめ

  • ウェザリングカラーは化学反応で固まる(酸化重合)
  • そのためなるべく空気に触れない容器に入っている
  • 口の広い容器に移し替えると少なからず劣化が早まる
  • 溶剤を捨てるのはNG
  • 「薄め液」と「溶剤」は性質が違い、代用できない