こんにちは!まんたです。
11月23日に東京で開催された東京AFVの会2019に参加してきました。

会場は下北沢の北沢タウンホールで、例年通りの会場だそうです。
当日は雨が降っていましたが、最初から最後までかなりの人で賑わっていました。

北沢タウンホールは大きな建物でしたがAFVの会会場はそこまで広いわけではなく、椅子のスペースと展示机のスペースが丁度半々になっていました。
さすが東京というべきか、展示机はとにかく混み合い、移動するのも一苦労でした。
それではここから特に気になった作品を少しご紹介していきます。

近未来的なデザインが特徴的なPL-01。
元々のデザインもかっこいいですが迷彩もバッチリ決まっています。
台座をアクリルプレートにして下にタコムの説明書を敷くというのもナイスアイデアです。
タコムの説明書はオシャレですがこういったことにも使えるんですね。

チーフテン。
現用戦車は正直あまり興味が無いのですが、実物を見るとごつくてかっこいいですね。
丁寧な迷彩、ウェザリングが印象的です。

独特な色味のシャーマン。
塗装にとても深みがあって参考になります。
色々な色のフィルターをかけているんでしょうね。
ぽつんと立つ幽霊のフィギュアも中々にインパクトがあります。

チェンタウロというイタリアの車両。
塗装、ウェザリング、ベースの仕上げに至るまでハイレベルにまとめられていて、見ていて楽しい作品です。
それにしても、スタイルが16式にそっくりですね。
こういうタイプの兵器が今は流行っているのでしょうか。

朝鮮戦争仕様のT34。
T-34じゃない方のT34です(?)。
架空仕様ということで朝鮮戦争時の特徴的なトラ迷彩を施してあります。
巨大なフォルムとインパクトのある迷彩がかっこよくてしばらく見入ってしまいました。

超小柄な二両。
実物を見るとその小ささに驚きます。
細かい部分の仕上げがとても丁寧で見ていて飽きない作品です。

ボーダーモデルの四号戦車。
繊細なチッピングや自作エッチングでの偽装枝がお見事です。

しかもこの作品、ハッチやアンテナなどかなりの箇所が可動するそうです。
完成後はほとんど分からなくなってしまう部分にまでに手を加えるという、情熱を感じる作品でした。

対空仕様のハーフトラック。
あまり見かけない車両ですね。
全体の雰囲気も素晴らしいですが、ちょこんと配置された小物がいいアクセントになっています。

デストランディングというゲームに登場するM10。
グロテスクな内蔵や骨など、ゲーム内での特徴を完璧に再現しています。
全体のウェザリングやベースの仕上げもセンスが光っています。
この作品を見てゲームを買う方も出てきそうですね。

フジミのちび丸ミリタリーシリーズのチハにバンダイの1/48 AT-STを組み合わせた二脚チハ。
カッコかわいいです。
ただ適当に組み合わせただけのアイデア勝負ではなく、機銃やフィギュア、脚部付け根の細かい工作もしっかり行われていてストーリー性も感じられる作品になっています。

ガルパン仕様のティーガー後期型。
ガルパン仕様でありつつも実車同様の迷彩やツィメリットコーティングが施されていて面白いです。
女の子が戦車に乗っていると戦車のサイズを改めて感じさせられますね。
戦車ってデカい。

タミヤヨンパチのシュトゥルムティーガー。
真っ赤な塗装に暗めのウェザリングが映えますね。
それにしても、シュトゥルムティーガーって色んな呼び方がありますよね。
シュトゥルムティーガー、シュツルムティーガー、ストームタイガー…。
呼ぶ分には何でもいいのですが、呼び方によっては商品検索で引っかからなかったりするので結構厄介です。

タコムのマウス。
独特な迷彩が特徴的です。
広い装甲板が単調にならないように色味の工夫がなされています。

三号戦車のヴィネット。
猫と戯れていてなんだか微笑ましい場面です。
動物がいるだけで少し温かみのある作品になるような気がしますね。

E-100駆逐戦車。
砲身が長すぎてベースに収まりきらなかったようで、車体側をはみ出させているのが面白いです。
初めて実物を見ましたが思っていたより大きくて驚きました。
超強化版ヤークトパンターという感じでかっこいいです。

E-10駆逐戦車。
実は結構好きな車両なのですが、ここで見られるとは思いませんでした。
水彩画のような独特な塗装が味があって素敵です。
こんな仕上げ方もありですね。

三号突撃砲と写真を撮るドイツ兵。
突撃砲は内部インテリアの仕上げや全体のウェザリングまできっちりされていて、ベースが無くても情景が浮かんできそうです。
レジン製のドイツ兵も自然なポージングで車両を引き立てています。

M3スカウトカーのヴィネット。
ドラム缶をなぎ倒していく様子が躍動感があってとても面白いです。

狭めのベースを使うことによって、小さなスペースに大胆な動きがぎゅっと凝縮されたセンスを感じる作品になっています。

JS-2のヴィネット。
砲身に座って談笑する兵士に目が行きますが、全体のウェザリングも繊細で素晴らしい出来です。
フェンダーカットや被弾痕などの適度なダメージ表現が歴戦の車両の雰囲気を醸し出しています。
大分剥がれた状態の冬季迷彩が施されているので、季節は春頃でしょうか。

エレールとタミヤのソミュアS35を並べた作品。
こうして見比べてみると砲塔形状などがかなり違いますね。
仕上げも丁寧で見ていて飽きません。
テーブルの奥の方にあったので見辛かったのですが、できれば手前でじっくり見たい作品でした。

ターミネーター2のジオラマ。
車両の名前がターミネーターということで、映画「ターミネーター」の世界観を掛け合わせた洒落た作品になっています。
「審判の日」後の情景を表現しているそうです。
こういったSFを織り交ぜた作品は結構好きですね。参考になります。

ソ連のミサイル戦車。
巨大なミサイルがとにかく目を引きます。
ミサイルは戦闘機のような綺麗めな仕上げにしつつ、車体の方はしっかりとウェザリングを施していて両者の仕上げ方の違いが面白いです。
こんな仕上げもいいな~と思わせてくれる作品でした。

意外と数が少なかったキングタイガー。
傘を差した兵士からもわかるように、雨が降っている様子を再現しています。
全体のウェザリングも参考になりますが、雨の質感を表現するために光沢仕上げにしているところが興味深いです。
地面は無いものの、単品でも色々と妄想が膨らんでくる作品です。

T-55AM。
マインローラーを装備した姿がかっこいいです。
全体のウェザリングも湿った質感と乾いた質感のコントラストがうまく効いていて、見ごたえのある作品です。
T-55もいずれは作ってみたいですね。

タコムの1/16九四式軽装甲車のジオラマ。
朽ちた車両の表現が素晴らしく、3Dプリンターで製作したというシカのフィギュアもいい味出してます。
情景のベースを全体の土台にするのではなく、下にもう一段設けてネームプレートと作品を別々に並べていることで、なんだか芸術的な気品のある作品に仕上がっています。
作者の方は忙しい中徹夜してこの作品を仕上げられたそうで、毎度計画性の無さが露呈していると仰っていましたが、それだけ情熱を注げるのはすごいことです。
どうかお体に気を付けてください。

ティーガーとヴェスぺのジオラマ。
遺棄車両と移動中の生きた車両を並べて対比にするのはよく見かける構図ですが、それだけ効果的なんでしょうね。
結構なサイズのジオラマですが、細部を見れば見るほど丁寧に仕上げられています。

KV-1。
大胆なフェンダーカットや非常に繊細なチッピングなど、見所満載の作品です。
キツめのカラーモジュレーションもきれいにまとまっていてとても見ごたえがあります。
それにしても、KV-1って意外と大きいですね。

被弾痕が特徴的なJS-3。
上のKV同様にカラーモジュレ―ションをかけていますがそちらとは雰囲気が異なり、こちらの方が全体的に柔らかい印象を受けます。
同じ技法を使っても製作者によって仕上がりが変わるのが面白いですね。

ASU-85空挺戦車のジオラマ。
独特なフォルムをしていて中々かっこいい車両です。
史実の写真をオマージュした情景は見ているだけで楽しいです。
情景が写真と完全に一致しているわけではないのは手抜きではなく、あえてオリジナリティを出しているんだと解釈しています。

TOG2重戦車。
某戦車ゲームでは何かとチヤホヤされるやつです。
控えめながらも要点を抑えたウェザリングで見ごたえも十分です。
実物を見ると陸上戦艦みたいでかっこいい気がしてきますね。


スクラッチのマーシャル1、2。
カメムシのような低いフォルムがどことなくユーモラスな雰囲気を醸し出しています。
今まで写真ですら見たことが無かったですが、こうして立体物になったものを見てみると中々かっこいいではないですか。
スクラッチだとどうしても細部に粗が出てしまいがちですが、この作品は本当に丁寧に作られていて、製品として出しても十分な出来です。

38D戦車とルットシャーの末期的なジオラマ。
ベース幅はかなり狭いですが高低差を利用した背の高い作品になっているので中々ボリューミーに見えます。
4号戦車の砲塔を流用した38Dはコロッとしていてかわいいです。
雰囲気で言うなら日本戦車のケヌに似ている気がします。

オブイェークト279のジオラマ。
全体の煙は核の爆風を表現しているそうで、対核仕様として作られたこの戦車にはぴったりなシチュエーションですね。
どこを見てもクセしかない不気味なフォルムに惹かれます。

三号突撃砲の給弾シーンのジオラマ。
単品作品として見ても見劣りしない繊細なウェザリングが印象的です。
給弾シーンの情景はあまり見ない気がしますね。

M40ビッグショットのジオラマ。
タミヤのキットに地面や小物を追加したという簡単な構成でありつつ、それだけで作品として見応えのあるものになっています。
それだけタミヤのキットが優秀だということもありますが、それ以上にキットのポテンシャルを活かすだけのセンスがあるんだと思います。
M40、ちょっと作りたくなっちゃいますね。

カール自走臼砲と弾薬運搬車のジオラマ。
ベースが大きいので車両が小さく見えますが、1/35スケールなのでかなり大きな作品です。
多数のフィギュアに巨大なベースなど、それなりの労力を割いたであろうことは想像に難くないですが、それ以上に「置き場所あるのかなぁ」なんて考えてしまいます。
作品作りは減りゆく置き場所との戦いなのです(?)。

パンターⅡにライントホターミサイルを搭載した車両のジオラマ。
車両がぎりぎり入るくらいのこじんまりとしたベースで作品全体がきれいにまとまっている印象を受けます。
その中でも崩壊した家や屋根、レンガなどのアイテムを詰め込んでいてアイデアが凝縮された作品になっています。
車両のウェザリングも塗装の鮮やかさを残すように施されていてとても参考になります。

ジープのヴィネット。
サイズ自体は非常に小さく一見簡素に見えますが、小物やフィギュアなどの配置が絶妙で見ていて飽きない作品です。
岩に乗ったトカゲ(?)がかわいいですね。

タミヤJS-2。
それぞれ別のモデラーさんが製作された作品ですが、塗装の彩度やウェザリングなど、同じ車両でも大分雰囲気が違います。
個人的には識別用の白帯が描かれた仕様が好きですね。
今回のAFVの会のテーマは「ソ連」なので、JSシリーズはもちろんのことソ連の戦後のTシリーズなど、色々なソ連戦車が集まっていて面白かったです。

ケッテンクラートのヴィネット。
ヴィネットとしては先ほどのジープと同じくらいの小さなサイズですが、

細部の作りこみがものすごいことになっています。
タミヤのキットを使用したとのことですが、いやいやタミヤのキットこんなんなってないでしょ、と突っ込んでしまいたくなるくらいに別物です。
ここまで来るともはや職人技ですね。
以上、気になった作品をご紹介してきました。
どれも素晴らしい作品ばかりでとても刺激を受けました。
おまけ
今回東京AFVの会に行くついでに二泊三日の泊りをしていきました。
東京AFVの会を二日目に設定して一日目と三日目はぶらっとどこかに寄ろうかなと。

一日目は移動で大分潰れてしまいましたが、三日目は少し時間があったので秋葉原に来ました。
しかし、しばらく模型店を見て回ったものの特に何も買わず。
最近店の模型を見てもあまり買いたいと思わなくなってきたんですよね。
衝動買いしてもしばらく置いておいたら作る気なんて無くなることがほとんどですから、それなら作る直前に買うというのが個人的な考えです。
本当に心から手に入れたいキットならたとえ品切れでもどうにかして手に入れるものですからね。

ですが、せっかく秋葉原に来たのに何も買わないのは少しさみしいので、ヨドバシカメラの有隣堂で家計簿とスケジュール帳を買いました。
正直どこでも買えるものですが、「東京で買ったスケジュール帳」と言うとなんだかそれだけで思い出深い品になって愛着も湧いてきそうじゃないですか。
大事に使います。
最後に
東京AFVの会、とても楽しい会でした。
人の多さに圧倒されながらも、本当にいろんな方とお話しすることができてとても有意義な一日になりました。
展示会は普段会えないモデラーさんと直接話せていいですね。
またどこかの展示会、コンテストに行ってみたいです。
それでは今回はこの辺で。
最後まで閲覧していただきありがとうございます。