テクニック

ホコリ表現に最適な「ウェザリングカラーサンディウォッシュ」の使い方 その1

こんにちは!

今回は、僕が愛用しているウェザリングカラ―の中でも特に使用頻度の高い、サンディウォッシュの使い方を紹介していきます。

上手く使えば埃表現はこれだけでも十分完結することができます。

それではどうぞ。

用意するもの

始めに、用意するものです。

まずはこちら、今回の主役サンディウォッシュです。

取り出しやすくするため、タミヤのスペアボトルに移し替えています。

底に沈殿した顔料だけの状態にしているので、このようにデロンと取り出すことができます。

ただ、この状態では濃度が濃過ぎて使えないので、必ず溶剤で希釈して使いましょう。

別の容器に移し替えた方がいいというわけでもありませんので、移し替えるかどうかはお好みで。

お次はこちら、ウェザリングカラー薄め液。大です。

修正、希釈などに必須ですので、ウェザリングカラーを使う際は必ず用意しておいてください。

瓶の物とこちらの大サイズとがありますが、結構消費するものなので大サイズの方をおすすめします。

また、僕は油絵具(ホルベイン)の希釈にもこのウェザリングカラー専用薄め液を使っていますが、特に問題なく使えます。

筆は何でもオッケーです。好みに合ったものを使用してください。

ただ、ふき取り、ぼかしの工程では筆が傷みやすいので、その工程のみ耐久性の高い筆を使うことをおすすめします。

今回は塗料を置くための面相筆と、ふき取り用のナイロン筆を用意しました。

それでは早速汚していきます。

実践

今回はこのソミュアS35(ドイツ軍仕様)を用いて使い方を紹介していきます。

ウェザリングの下準備として、塗装は必ず光沢仕上げにしておいてください。

ツヤ消しは塗膜に細かい凹凸があり、その凹凸にウェザリングカラーの顔料が入り込むことでふき取ることができなくなってしまうからです。

トップコートなどで光沢にするか、ツヤ有り塗料を使うようにしましょう。

少量を塗料皿に入れたところです。

僕は顔料のみなので溶剤で5~10倍に薄めていますが、元の容器からそのまま使う方は、よく振ってあげればそこまで薄める必要はありません。

が、濃度が薄い方が失敗しにくくなります。適度に調節しましょう。

それでは始めていきます。

サンディウォッシュを車体前面のくぼんだ部分に乗せていきます。

埃表現をする上でとにかく意識していただきたいのは、埃は隅に溜まるということです。

逆に、角、出っ張った部分には埃は乗りません。

この特性をしっかりと意識すれば、埃が付きすぎの状態、いわゆる「きなこ餅状態」になることはありません。

乾燥させるとこうなります。

最初塗った直後と比べるとかなり色が違いますね。

溶剤が揮発してからサンディウォッシュの本来の色が出てきますので、一気にベちょっと塗ると思ったより白くなってしまうこともあります。注意してください。

なお、ウェザリングカラーは油彩系塗料なので、一旦溶剤が揮発した状態になっても、完全に定着するには数日かかります(※温度による)。

なので、こびり付いている場合以外は修正が比較的安易です。(ただし、完全に定着すると修正不可能)

さて、このままでは違和感があるので溶剤でぼかしていきいます。

溶剤を少し筆に含ませ、

キッチンペーパー(ふき取るものは何でもいいです)でほんのり湿った程度になるまで溶剤をふき取ります。

ぼかすときに溶剤が付きすぎていると、顔料を全てふき取ってしまう恐れがあるので、筆に含ませる溶剤の量は気持ち程度で大丈夫です。

撫でる様に塗料の淵をぼかします。

こんな感じになりました。

塗料をうっすらと残すことにより、ふわっと付着した埃の雰囲気を出すことができます。

全体にも施していきます。

また同じようにサンディウォッシュを乗せ、

淵をぼかすようにふき取っていき、

こんな感じです。

ウォッシングのように一気にドバっと塗るのは失敗するリスクが高まりますので、このように少しづつ、仕上がりを確認しながら進めることをおすすめします。

面相筆で直接描き込むことで雨だれも再現できます。

同じように薄めたサンディウォッシュを使っていますが、狙った色が出るまで何度か塗り重ねるといいでしょう。

また、この時筆に含ませる塗料は少なめにすることで、狙ったポイントだけに埃表現を行うことができます。

↑この雨だれは少し失敗、違和感があります。

いきなり濃い線が出てきているので、埃っぽく見えないのです。

濃い雨だれにしたいのであれば、いきなり濃い色を乗せるのではなく、まずは薄く下地を作り、その上で濃い色を乗せた方が違和感なく埃を表現することができます。

縦に撫でながらふき取り、

うっすらとした雨だれに修正しました。

塗料の濃度が濃いと、唐突なコントラストが出て違和感がある上に、塗装にこびり付きやすくなります。

最初は薄めで塗り、うっすらと下地を作ったところに濃度を上げたものを重ね、徐々にメリハリを付けていくのが確実です。

まとめ

いかかでしたでしょうか。

ここまでの手法を用いて、こんな感じに仕上がりました。

今回の要点をまとめると、

  • 埃はに溜まりやすい
  • 埃の基本は「うっすら
  • 下地は必ず光沢
  • 少しづつ塗っていく
  • 塗料の濃度は薄めがおすすめ
  • 薄め→濃いめの順番で徐々に濃く
  • 縁をぼかして違和感を無くす
  • 雨だれは描いてみる
  • ふき取る際の溶剤はほんの少しで

となります。

これらのポイントを押さえて練習を重ねれば、ピグメントに負けず劣らずのリアルな埃表現も簡単にできるようになります。

以下に使用例を載せておきます。どの作品もウェザリングカラーサンディウォッシュで埃表現を行っています。

ティーガー(p)
ディッカーマックス
T26E4スーパーパーシング
IS-3Defender

最後に

僕の中でウェザリングカラーサンディウォッシュは、とにかく埃ウェザリングに特化した塗料です。

ウェザリング塗料は、塗料ごとの役割を設定し、用途に応じて使い分けることで、理想の仕上がりに近づくのがより簡単になります。

普段使っている塗料でも、役割がはっきりせず、使うことによるメリットが少ないものは、思い切って使うのをやめてみるのもいいかもしれません。

自分の好みに合ったものを使っていくことで、上達の道がより楽しく、楽なものになるでしょう。

それでは今回はこの辺で。

最後まで閲覧していただきありがとうございました。

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